2014年10月9日木曜日

TOEFL勉強法・戦略③(単語学習)

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【MBA受験関連投稿】


Ⅰ.MBA受験全般
Ⅳ.出願関連
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■ 手を付けた単語帳とその使い方

 
 勉強を開始してから最初の3ヵ月は、無心に単語を暗記しました。ステップとして間違ってなかったと思います。勉強時間一月約80時間のうち、60時間は単語暗記。トータルでもTOEFL勉強約1,600時間のうち、300~400時間くらいは単語暗記に使ったんじゃないでしょうか。7割くらい覚えた時点で、リーディングは内容は何言ってるかよくわからないけどなんか20点以上は取れちゃう、くらいになります。最初に手をつけた単語帳はこれ。

必ず覚えられるTOEFLテスト英単語3400

 悪くなかったと思います。TOEFLの単語帳としてもっともメジャーなのは「TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)」なんですが、勉強開始当時はそんなこと知らず、本屋で各単語帳を一つ一つ手に取って選びました。

 この単語帳をチョイスした理由は、著者の以下の発想が気に入ったからです。

 
 ・フックで覚える

 接頭語や接尾語、果てはダジャレまで駆使して意味を思い出せるフックを構築し、無理やり叩き込む。「道でげぇっと吐いて和らげる」(mitigate)とか「じゃあ、ゴンしてよ、という業界用語」(jargon)みたいなしょーもないダジャレが載ってたと思いますが、確かに今でも頭に残ってたりします(ダジャレが載ってないけどなかなか覚えられない単語には、自分で考えて書き込んだりしてました。)。

 ・数百単語をまとめて覚える

 10個くらいの単語を覚えるまで繰り返す、っていうのが従来の当方の単語学習の考え方だったんですが(といっても中学校ではそうしてました、っていうだけですが)、この単語帳の推奨する暗記法は、
 ① 一気に500単語、600単語回して、解らなかった単語にチェック、
 ② 2周目以降は解らなかった単語だけやって、解ったらチェックを消す、何十周も回すうちにチェックを減らしてく、
 ③ チェックが相当減ったら、また全単語確認して忘れてた単語に再チェック、
 ④ ②に戻る
っていうものです。

 毎日20単語覚える、とかちまちまやっててもどうせ一週間後にはほとんど忘れてるのが目に見えていたので、この着眼点が気に入りました。

 
 多くの単語帳同様、レベル別になっていて、一番簡単なレベルからして最初は3割くらいしか解らない。次のレベルからはもう100単語に1個くらい、あーこれ日本語でもカタカナになってるなぁ、っていうのがかろうじてわかるっていう悲惨な状況からスタートです。TOEFL80点レベルの単語も100点レベルの単語も99%初見であることに変わりがないので、当方からすれば暗記する難易度は同じでした。もうやってて吐きそうになります。で、せっかく覚えても、1か月後には5割忘れてる。
 TOEFL勉強の中でもやはりこの初期の無味乾燥の単語暗記が一番しんどかったと思います。

 それでも、何十周、何百周回せばある程度定着するんですね。これからチャレンジする純ドメ受験生は、めげずにここをきっちり頑張って基礎を固めてもらいたいと思います。GMATにおいてもここで固めた単語力は極めて重要です。


 なお、当方の場合は、回しまくっていたら途中で見開きの場所で単語を覚えてしまう現象が発生しました。そんな中で、

同義語とあわせて覚えるTOEFLテスト頻出英単語4000

 
 次にこれを回し始めました。理由は単純、トーフルアカデミーという予備校に行ったらもらえたからです。TOEFL学習開始から9ヵ月くらい経っていたと思います。

 TOEFLリーディングの四分の一くらいは本文の単語の同義語を選択させるいわゆる単語問題なので、同義語をまとめて覚えることをコンセプトにしたこの単語帳もとても役に立ちましたし、以降、単語は最後までこれで復習してました。
 例えばconsiderableに合わせてsignificant, substantialも覚えるんですね(これは実際の試験でも2回ほど目にしました)。
 しかし、仮に最初に手をつける単語帳がこれだったら、当方には若干辛かったかもしれません。
 見開きほぼ全部知らない単語なのに、その上同義語まで、例文も多いわけじゃないし覚え方のフックもないってのでは心が折れてしまう…(笑)
 手にとってパラパラ見て、それなりに知ってる単語も多いよ、っていうある程度のレベルにある受験者には、むしろこちらの単語帳がお勧めかも。



■ 通勤時間の活用

 なお、当方は通勤時間、単語帳付属の音声を聞き続けました。最初に英語で単語が2回流れ、そのあとに1回日本語の意味が流れるので、最初に英単語が流れたら日本語の意味を推測、全部答えられたら次のトラックに進む、という方法です。
 やってみると解りますが、朝から頭が疲れます。しかしそれだけに時間の使い方としては効率的だったと思います。

 最初の3ヵ月くらいは通勤時間には英語のニュースやTOEFLリスニングの音声をひたすら聞いていたんですが、

・受け身になり、集中力が継続しない
・聞けない英語を漠然と流していても雑音でしかない、既に聞ける英語を聞いていても意味がない
 →聞けなかったところだけを逐一繰り返したいが、歩行中や満員電車ではその操作ができない
 →スクリプトの確認をしたいが、歩行中や満員電車ではそれができない

ことから、あまりにも効果が薄いと感じたので辞めました。

 漫然と英語の音声を聞くような受け身の学習法はやってて楽なんですが、効果がほとんどないので絶対にお勧めできません。
 それをするくらいなら、好きな音楽でも聞いて通勤時間はリフレッシュ、と割り切ることを推奨します。



■ 単語カードを作成?
 単語学習について補足すれば、リーディングの問題等で登場した知らない単語について、自分で単語カードを作る、っていうのも最初はやってました。しかし、

・自分で意味を調べて書き留める作業に相当の時間を取られる
・そもそも、市販の単語帳にも載ってないような単語を書き出している可能性あり。しかしそんな単語は覚えること自体不要である

ことから、辞めた方がいいと判断しました(文章と合わせて覚えることを推奨する講師もいるので、これには賛否あると思いますが。)。単語の暗記は市販の単語帳を回すのが最も効率的である、というのが当方の結論です。

 ちなみに、勉強開始初期の頃は、
このリーディング問題のこの単語、「必ず覚えられるTOEFLテスト英単語3400」にちゃんと載ってるかな?え、載ってない!この単語帳大丈夫かよ?!
とか疑心暗鬼になりましたが、大丈夫です。どちらかと言えば市販の問題集がダメです。そもそも、TOEFL学習終盤でも、本試験ではパッセージ中に知らない単語がぱらぱら登場していましたが、読解に支障はなく、平均27~28点、30点も出ています。




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2 件のコメント:

  1. はじめまして、大学生1年生のおでんといいます。
    交換留学の選抜に向けて、さっそくTOEFLの対策をしております。

    3800の単語帳を一通り覚えて
    知人からの勧めと、そしてHiroさんのブログを参考に
    某I外語学園に1か月だけ通うことにしました。

    準備講座を受講している最中ですが、
    ライティングとスピーキングに関しては
    I外語学園を選んで正解だった、と感じてます!

    Hiroさんのオススメに従って、
    WebToeflの"Reading"と"Integrated"も
    受講しようと考えています。
    (お金に余裕があればListeningを受講したかったのですが・・speakingはフォーマットが固まり次第、大学のネイティブの教授に発音矯正と添削を頼む予定です)


    凄く漠然とした質問(?)で申し訳ないのですが、

    一通りHiroさんのブログは拝見したのですが、
    上記の講座(I外語学園、WebTOEFL)を受講しながら
    TOEFLの勉強を進めていくうえで
    「こうするともっと効率が良くなるよ!」といった
    アドバイスがあれば、ぜひご教授してほしいのですが・・・

    よろしくお願いしますm(_ _)m

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    1. コメントありがとうございます。
      基本的にブログに書かせて頂いている通り進めておられるようなので、あとは個々の状況次第(目標スコアの構成と現状)になると思います。
      もしまだ模擬試験も本試験も受けていないようでしたら、早めに受けて現状を把握して下さい。
      引き続き頑張って下さい。

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