2014年10月13日月曜日

TOEFL勉強法・戦略⑤(リーディング(戦略))

=================
【MBA受験関連投稿】


Ⅰ.MBA受験全般

Ⅳ.出願関連
=================


 リーディングは4つの中で最初のセクションなので、ここではついでに入室前からの戦略について書きます。



■試験当日の朝
 

 この辺の当日のコンディションの整え方は、人それぞれやり方があると思うので、それほど強く推奨するという性質のものではありません。あくまで当方はこうしていた、という内容です。

 人間の脳は起床から3時間後に一番よく働くそうなので、試験当日は7時過ぎに起きるようにしていました。また、起床したらすぐにコーヒーをがぶ飲み、栄養ドリンク接種で目を覚ます。
 当方は基本、リスニングとスピーキングの合間の休憩時間は退室しないので(理由はスピーキング戦略を書くときに別途詳述)、飲料の接種は起床後なるべく早めに行い、試験直前にかならずトイレに行きました。
 また、朝一でリーディングをワンパッセージ解いてリーディングの感覚に慣れておきます。4セクションの中でもリーディングの入り方は重要でした。スコアが100くらいである程度頭打ちになってくると、リーディングでコケるだけでその後のセクションにおけるモチベーションが下がるからです(当方の場合、リーディングで28以上取れないならハイスコア更新はかなり困難な状況でした。)。



■試験会場入り

 会場入りは真ん中かそれより少し遅めがいいでしょう。9時40分くらいに会場に行って、周りに人があまりいなければ、トイレ等で時間を潰して入室を遅らせます。
 会場には、目薬、耳栓、ティッシュが持ち込めます(洗顔ペーパーはダメ)。着席して両隣に誰もいなければ、タイミングとして早すぎるので、最低でもどちらかの隣席がマイクテストを行ってから、10分くらい経過するまで目薬をさすなどしててきとーに時間を潰します。最初の画面で何もクリックしなければ勝手に進むことはありませんし、マイクテストで何もしゃべらなければ延々と時間を潰せます。36回の受験の中で一度だけ試験監督者に「早く始めて下さい」と言われたことがありますが、着席してから何分以内に始めなければいけない、という趣旨のルールはないはずなので無視しました。一度とある試験監督者と最寄り駅までの帰路で話したことがありますが、彼らは派遣社員なのでそれほど受験ルールに精通しているわけではなさそうです。
 余談ですが、初回受験時、リーディングスタート前の時間に、リーディングの時間配分をメモ用紙に記入していたところ、メモ用紙を交換させられました。「時計が進んでいない時間にメモを書いてはいけない」というルールがあるそうです。



■解法

*分類問題の有無

 リーディングを開始したら、まずはタイトルだけ読んでパッセージの一番下までスクロールし、次に進んでください。
 次の画面でちらっと画面上を見て全部で42問であることを確認してください。通常は、1パッセージ14問×3パッセージで42問です。しかし、36回の受験で一度だけ41問だったことがあります。WebTOEFLを受講したり、iBT対応 TOEFLテスト完全攻略リーディング (TOEFLテスト完全攻略シリーズ)  を一読すればわかりますが、パッセージの最後がまとめ問題の代わりに、分類問題になっていることがまれにあり(この辺の頻度は変遷しているかもしれません。WebTOEFLではまとめ問題9割・分類問題1割くらいと解説されてたと記憶してますが、少なくとも当方は、全36回×3パッセージ=108パッセージで1パッセージしか見ませんでした。)、そのパッセージの問題数は13問になります(WebTOEFLでは、12問or13問と解説されていたと思いますが、当方は12問のケースに出会ったことがありません。オフィシャルガイドを含め、ワンパッセージ12問のテキストをしばしば見かけますが、現行の本試験より明らかに問題数が少ないので、そういった問題は18分くらいで解くように意識した方がいいと思います。)。

 分類問題のパッセージでは、延々と2つのモノが比較されます。また、まとめ問題と真逆で、かなり細かい内容を問われます。これに対応するには、最後に分類問題がくることを想定して読んでおく必要があるでしょう。故に、パッセージを読み始める前に分類問題の有無を確認しておくわけです。
 余談ですが、当方が唯一直面した分類問題は、「エウロパとカリストの特徴の比較」です。当方くらいの熟練のトフラー(TOEFLを受けまくった受験生)になってくると、私大文系にもかかわらず「エウロパ」と聞いただけで、「衛星」、「氷」、「生命の可能性」といったキーワードが(過去の残念なスコアと共に)走馬灯のように頭を巡る。こうなってくると、ろくに読み聞きしなくても、「gravity」という1単語で、あー木星の引力で氷が溶ける、だから生命がいるかもしれないって言うんだろうな、となります。ここまで嵌ればあとの読み聞きはただの確認作業なので、ほぼ落としません。
 リーディング・リスニング問わず、この手の宇宙トピックはTOEFL最頻出分野の一つなので、気分転換に日本語の簡単な学術書を読んでみてもいいかもしれません。当方はそこまでやりませんでしたが、試験で出題された気になる固有名詞はウィキペディアで調べてました。


*回答の手順

 
 回答の手順としては、まず問題を読みます。選択肢が短い場合は問題に合わせて選択肢も読んでしまっていいでしょう。問題を読んだら、パッセージを上から読みつつ該当箇所を探します。該当箇所を見つけたら選択肢を読み、回答して次の画面に進みます。
 当方の場合、25点を超えてからも、一読では問題を理解できないことがありました。長い疑問詞節が入って構文が複雑になることが主要因です。問題を正しく理解できないままパッセージを読んでも結局該当箇所が見つけられないので、焦らず丁寧に問題を理解する意識は重要でした。

 問題を進めていくと、例えば第一パラグラフを最後まで読んでいないのに第二パラグラフに飛ぶことがあります。時間に余裕があれば次の問題に取り組む前に第一パラグラフを最後まで読みますが、こういうケースでは基本、第一パラグラフの残りの英文は無視します。たまに次の第二パラグラフも単語問題だけで、すぐに第三パラグラフの問題に飛ぶことがあります。その時は第二パラグラフの一文目だけ読んで全体の流れを把握しておきます。


*単語問題

 問題タイプ別の細かな解法はここでは省略しますが、単語問題は解法が極めて重要且つ特殊なので書いておきます。単語問題は、本文中の1単語(たまに複数単語のときも)と類似の意味の単語を選ばせる問題です。
 単語問題は、知っている単語が出題されてくれれば、本文での使われ方を一切見ずに機械的に同義語を選んで終了です。5秒で解けるのでこれでほかの問題に時間を回します。
 文脈を見ないと判断ができないような単語問題は出ないと思ってください。本文の単語の意味が解らなかった時だけ、やむを得ず前後の文脈から意味を推測します。たいていの場合、選択肢中の2、3単語、どれを代わりに入れても本文の意味が通ってしまうので、これは時間を要する上に正答率が下がってあまり望ましくない状況なんですが。

 本文の単語の意味について記憶があやふやなときも、最後は「本文の単語の代わりに埋めて意味が通りそうな選択肢」より「本文の単語単体の意味に近そうな選択肢」を選んでください。
 TOEFLの単語問題のこの性質を知っておくことは、正答率を上げる意味でも時間を大幅に節約する意味でも極めて重要でした。


*まとめ問題

 各パッセージ最後に登場するまとめ問題ですが、

①問題中の導入文との繋がりを考える(当初はこの導入文を読んでいませんでしたが、時間があれば読むべきです。)、
②2つ以上のパラグラフの内容に触れている選択肢はマル、
③具体例を含む選択肢はバツ、
④ある選択肢が他の選択肢の内容を包含する場合、包含する選択肢がマル、包含される選択肢がバツ(EX:a 子供の性格には、積極的に他者に関与する社交的なタイプと、他者とのコミュニケーションを避ける内向的なタイプが存在する。 b 子供の性格は社交性において差異があるが、通常この性格は大人になるにつれて是正される。←aバツ・bマル)

あたりを特に意識しました。20点代後半くらいのレベルにおいて、もっとも失点しがちな問題タイプですが、(素点ベースで)完答で2点、3選択肢中2つ正解で1点の部分点がもらえるので、仮に3パッセージ全て部分点でも、他を完全に抑えれば(30点ベースで)29点前後は狙えます。
 なお、導入文と3つの選択肢を正しく繋げて読めばパッセージの概要になるわけですが、回答において選択肢の順番を気にする必要はありません。

 それと、(これは当方はいつも時間がカツカツだったので実践してませんでしたが)時間に余裕がある方は、各パッセージの1問目を解く前に、当該パッセージのまとめ問題を読んでしまうという戦い方があります。
 画面上部にクエッションリストみたいなのを表示させるボタンがあったはずなので、実践される方はここから14問目、28問目、42問目に飛びましょう(二つ目のパッセージ終了後、29問目から42問目に飛ぶため、ネクストを連打し、勢い余ってワンパッセージまるまる無答のままリスニングセクションに突入してしまった受験仲間を知っています。そのまま残りの試験を放棄して家に帰ったそうです。)。



次の投稿(MBA関連):TOEFL勉強法・戦略(リスニング)


0 件のコメント:

コメントを投稿