2014年10月22日水曜日

縫合 in US(ちょっと観光情報)

 
 
 4針縫う傷を負いました。アメリカ怖い・・・ ((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル



 ちょっと連休になったので、片道10時間くらいかけて観光地を巡っていたときのこと。

 


 アメリカの田舎道って、こういう感じでやたら景色のいい一本道がほとんどなんですね。
 で、ちょいちょいピクニックエリアとかいって、車を止めておけるゾーンが道路わきに登場する。
 
 

 当方も、せっかく10時間車を飛ばしてきたので、よさげなポイントでパシャパシャ写真撮ってたわけです。

 

(グアダループピーク (Guadalupe Peak ))


 こういう感じ。

 ただ、この季節、日中は暑い割に朝けっこう寒いんですよね。で、対向車線側のピクニックエリアで何枚か写真取った後、ふと冷静になって、めっちゃ寒いことに気づきました。
 


 「さむっ!!さむっ!!」とか言いながら元いた車線に止めてある車に全力ダッシュする当方。突如何かに足を取られ、コンクリート上を無念の強制ヘッドスライディング⊂(゚Д゚,,⊂⌒`つ≡≡≡ズサー
 両手・右膝に激しい痛み。どうやら中央分離帯につまずいた模様。「オウ!オウ!」とかアメリカ人っぽく言ってみながら車に戻る当方。

 膝はジーパンをはいていたので状態をみれなかったんですが、両手は皮がむけて出血。小学校時代にやっていたサッカーでもこのくらいの傷は負ったことがあったので、まぁだいじょぶかと、ややテンションが下がった状態で予定通り当初の目的地を目指しました。

 目的地駐車場についたあと、右膝を見たらジーパンの上からでも血がにじんでるのが見える。仕方ないので傷口を手持ちの飲料水で洗おうかと車中でジーパンを脱いだら、、、肉が抉れてる、、、肉の厚さが解ってしまう、、、ていうか膝の上にあったはずの肉が3センチ四方くらいなくなってるんですが。え、僕の膝の肉どこいったの?
 さすがにこの傷は少年サッカー時代も見たことない(今後の経過を見るために写真を撮りましたが、さすがにアップは控えます・・・)。痛みはたいしたことないんですが、あの傷を見たときのテンションの下がり方は未だかつて経験したことがありません。
 

 これはやばいと観光地のインフォセンターで傷の手当てをしてもらったところ、すぐに病院に行った方がいい、俺は絆創膏を君にあげて包帯撒くくらいしかできない、とのこと。
 自宅から10時間のこの地で、しかも日曜日に、どこに行けと?とか、州が違うのに俺の大学の保険は使えんのか?とか、重大な疑問があったんですが、車で40分の日曜も緊急医療を受け付けている病院の地図をくれました。なんか意外と対応がしっかりしてる。保険も、持っていた保険カードを見せたところ、自腹上限100ドルで医療サービスが受けられるとのこと。


(カールズバッド洞窟(Carlsbad Cavern) ※世界遺産です)

 病院に行く前に観光地を半ば義務感で軽く見にいく。初めて本物のの鍾乳洞みました。いや、すごいよ。すごいんだけど、なんかディズニーランド(ビックサンダーマウンテン?)かどっかで見たことある気が…。むしろあれけっこーしっかり再現してたんだな、とか、正直膝の状態が気になって残念な感想しか湧いてこない。いや、平時に行けばちゃんと感動できたと思います。



 その後、地図に従い、40分かけて病院到着。自分の状態をどうやって英語で表現したらいいのかってとこから不安でしたが、I stumbled and got an injury on my right kneeで十分通じたようで、ベッドに案内してくれました。てか外傷なら患部見せたらあとは良きに計らえなんである意味楽ですね。

 最初に看護師さんが消毒。その後、レントゲン技師さんがレントゲンの機械を当方の寝ているベッドの横に持ってくる。そうだな、歩けたけど一応骨が無事かも見てもらわないと。え?これおかしくね?!レントゲン室とか無いの?!
 思わず「イヤイヤイヤイヤ」と日本語で突っ込む。当方が何かを拒絶していると理解した技師さんが、たぶん折れてないから大丈夫、でもチェックはいるよ、とか言う。いや、お前らがだいじょぶかと。外傷患者が来るたびに院内に放射線ぶちまけるのかと。
 まぁそんなことを小一時間問い詰める英語力もなければ、そもそも当方としてはレントゲンやってもらった方がいいわけで、それ以上何も言わず指示に従う。結局技師さんと看護師さんはレントゲン3枚撮ってる間も当方の横におりました。 おかしいのは俺か?!俺なのか?!アメリカの底が見えない・・・そのあと看護師さんは感染症のワクチン(テニスシュートとか言ってるように聞こえましたが、あとで調べたらテタナスっぽいですね。)を打ってくれました。

 ワクチン注射後、看護師さんが、ショートリーでドクターが来るから、と言い残してから2時間経過。やっとドクター登場。まぁ日曜なうえに病院からしたら緊急性が低いだろうからこの待ち時間は妥当か。
 ドクター曰く骨に異常はないけど膝はよく動かす箇所だから縫合はいるとのこと。骨が無事だったこと、想定通りの医療を受けられることにこの瞬間かなり安堵しました。
 縫合は日本でも経験したことが無かったのですが、麻酔を打つときがちょっと痛い。針が細いのか想像していたほどではありませんでしたが。ドクターは、私のボーイフレンドが日本好きでね、とか色々話しかけて気を紛らしてくれる。麻酔が終わったら縫合。もうグロすぎて自分では直視できませんでした。麻酔で痛みは全くないんですが。
 最後に、薬とか十日たったら抜糸等々の説明を受けて終了。傷自体は事故から二日経ったいまも特に異常はなさそうです。米国の薬は日本より強力、という噂を度々耳にしましたが、痛み止め(イブプロフェン)を飲んだ感じ、激しく眠くなるとか、そういう現象は全くありませんでした。イブプロフェン自体鎮痛剤として日本でも使われているし、当方と同程度の体格の米国人女性も普通に飲んでいるんでしょうから、まぁ問題ないと思われます。



 余談ですが、治療後に夜道を6時間走行しました。星以外何も見えない上に猫やらキツネやらイノシシやらがバンバン突っ込んできて、ちょっと窓開けると犬の遠吠えみたいのが聞こえるし、もうほんとちびりそうでした。
 地平線のすぐ上で星が瞬く光景は、安全地帯からぼーっと眺める分には本当にきれいだと思いますが、平野で野獣に囲まれて、対向車もほとんどない道を一人で走行していた当方には恐怖しかもたらしません。かといってそんな平野に車内泊する場所ももちろんないから進むしかないという詰んでる状況。
 夜はアメリカの田舎道なんか走るもんじゃないですね。


補足)備忘的にほかに回った観光地をアップしておきます。

 
(ホワイトサンズ(White Sands) ひたすら広がる白い砂漠。)

(フエコタンクス(Hueco Tanks) グランドキャニオンモドキと名付けました。)


(フランクリンマウンテン(Franklin Mountains) ロープウェイであっという間に山頂。)

2014年10月17日金曜日

TOEFL勉強法・戦略⑥(リスニング)

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【MBA受験関連投稿】


Ⅰ.MBA受験全般

Ⅳ.出願関連
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 リスニングは多くの純ドメ受験者が最も苦労するセクションだと思います。
 段々バックグラウンドノーレッジが付いて得意なトピックが出てきますが、テクニック的なものはほとんどない。当方はこのセクションの勉強でだいたい400時間くらい使ったんじゃないかと思います。それでも他のセクションに比べて安定しない。




■ 勉強媒体

 リスニングについても当方が使った勉強媒体をとりあえず順番に列挙します。


1.基礎からはじめるTOEFLテストワークブック リスニング編

2.iBT対応TOEFLテスト完全攻略リスニング (TOEFLテスト完全攻略シリーズ)

3.受験英語からのTOEFL Test iBTリスニング

4.トフルアカデミー(予備校)

5.WebTOEFL(ネット予備校)

6.オフィシャルガイドオフィシャルテスト


 ほかにも2冊ほどタッチした和書があったのですが、アマゾンに出てこないのと、そもそもTOEFLのリスニングに当たっては、いろんな問題をこなすことにほとんど意味がないというのが当方の結論ですので割愛します。理由は以下で。ここでは各媒体の批評も書きません。


■ 勉強法

*何が足りないか

 一般に、リスニングには、
 ① 単語の音を聞き分ける能力
 ② 聞き分けた単語の音の連続を英文として理解する能力
が必要だと言われています。いくら①の能力の向上を図って音を聞き分けられるようになっても、瞬時に内容を理解できないと全く記憶に残らないので意味がないです(余談ですが、無味乾燥の単語の羅列と意味のある文章を構成する単語の羅列で、記憶に留められる単語数がどれくらい違うか、という趣旨の研究結果があったと思います。)。
 なので、リスニングの勉強に入る前に、TOEFLのオフィシャルガイドのリスニングのスクリプトを、返り読みせず、最低でも1分75単語くらいのスピードで読んで理解できているか確認してください(実際のリスニングはもっと早いですが)。
 できていない限り、「② 聞き分けた単語の音の連続を英文として理解する能力」向上のために、まずはリーディングの勉強や単語暗記に励むことをことを推奨します。当方は、かなり初期の段階で一度和書のリスニング問題に取り組んでみたものの、スクリプトを熟読しても意味不明な事態が多発したので、リスニング学習は後回しにしました。当時、リスニングに手を付けるには、返り読みしない読解力、単語力ともに全く足りてませんでした。


*聞き分ける能力向上のために

 単語力が備わり、且つTOEFLのリーディングに慣れてリスニングのスクリプトならすらすら読んで理解できる、という段階に入ったら、「① 単語の音を聞き分ける能力」向上のために、当方はディクテーションをお勧めします。ディクテーションの取り組み方はトフルアカデミー(予備校)で散々仕込んでもらいました(勉強法からして迷走していた当方にとってかなり有益でした。)。

 オフィシャルの問題について、申し訳程度にまず問題を解き、答え合わせをぱっぱとしたら、もうディクテーションです。一文(長い場合は接続詞の手前で区切り)を聞いては聞けたところを書き、もう一度聞いてはそれを補足し、という作業を、全部書き起こせたと思うか10回聞くまで繰り返します。
 で、スクリプトを確認しつつ、改めて音声を聞く。冠詞の抜け落ちや単複、過去形のedまでちゃんと聞けているかをチェック。これが終わったら次の文。
 リスニングで23点前後を取れるようになっても、3分のスクリプトを全部起こすのに平気で1~2時間とかかかります。なので、媒体としてはオフィシャルのものでもけっこー十分なんですね。
 模擬試験一式がオフィシャルガイドには3セット、オフィシャルテストには6セットあったと思います。各セットにリスニングが9題、1題平均4分として、全部で324分。上記ディクテーションをやるとテキストを一周させるだけで100~200時間くらいかかる計算です。スコアが不十分なら当然の2周目。なので、これをやれば、オフィシャルの問題に比べて質の下がる和書の問題にまで手を広げる必要はない可能性が高いです。どうしても足りなければ、(WebTOEFLでも使われていますが、)Deltaが文章の質としては本試験に近くていいんじゃないでしょうか。

 同じパッセージに凄まじい時間がかかり、飽きてしまうとの理由でWebTOEFL(ネット予備校) ではあまりお勧めしていませんが、ディクテーションがリスニング力を向上させる最短の道というのが当方の結論です。
 シャドーイングもよく提唱される勉強法ですが、これはしゃべることに夢中になって、構文や意味をあまり意識できなくなります。WebTOEFL(ネット予備校) が推奨するような聞けなかった部分をマークする方法はどうしても受動的になり、時間当たりの中身の濃い勉強になりません(あくまで個人的意見ですが。)。
 ディクテーションを繰り返すことで、自然と冠詞や時制のような細かい部分にも気づくようになり、ライティング力の向上も期待できます。


*ツール

 1文をリピートしてくれるツールがマスト。当方は、iPhoneで語学プレーヤーを使ってました。倍速や二分の一倍速もできます。どうしても聞けない単語は悔しいので二分の一倍速で聞いてみたり。
 二分の一倍速でも全くスクリプトの単語に聞こえないときは、音声がおかしいと割り切って次に進むことができました(たまにほんとにスクリプトと違う単語を喋ってるときがあります。)。
 費用対効果を考えれば、このアプリのためだけにiPodを買う価値があるとさえ思ってましたが、どうやら今はandroidでも使えるようですね。


■ 試験での戦い方

 先述のとおり、リスニングセクションにおいてテクニックはほとんどありませんが、テーマごとの最初の問題はたいてい、何の話か、学生はここに何しに来たか、という大まかなトピックを問う問題なので、ここを理解することをまず意識しました。
 また、大まかなトピックをつかむためには、中身の会話やレクチャーが始まる前のイントロも重要です。何のレクチャーか、どこのオフィスかをイントロで教えてくれるんですね。もしこのイントロの単語(例えばbotany)が理解できないとそれだけでだいぶビハインドです。単語帳を潰せばだいたいカバーできるはずですが、イントロでの頻出単語を抑える上では、iBT対応TOEFLテスト完全攻略リスニング (TOEFLテスト完全攻略シリーズ)も使えます。この本はイントロの重要性を認識し、音とともに収録してあります。

 また、キャンパストピックは、①学生が何かを教授やオフィサーに依頼しに行き、②その希望は叶えられないと言われ、③学生がそれじゃ困るよ、というと④代替案を示される(場合によっては⑤学生がそれも受け入れ難しと言って、⑥相手が別の代替案を提示)、最後に学生が「おーそりゃいい」、というのがおきまりの展開。これを頭に入れておくと少し展開が読みやすくなるでしょう(教授から学生が呼び出しを受けた時は、教授が学生に何かを依頼するという逆の展開です。)。
 例えば図書館に行くなら、①あぁ、本かDVDでも借りるんだな、②でもたぶん貸し出し中だな、③学生はすぐに手に入らないと困るとか言うんだろうな、④代替案はコピーをあげる、とか他の図書館を紹介する、とかかな、と推測が立ちます。
 それでも、クラブオフィスにでも行かれた日には、クラブを立ち上げたい、既存のクラブに使う金がほしい、ダンスの練習部屋を予約したい等々、初っ端からいろんな可能性が考えられて、その分戦いは厳しいものとなります。

 なお、全体としては、キャンパストピックの方がレクチャーより明らかに難しいです。オフィシャル問題をやればわかりますが、1分あたりにしゃべっている単語数がキャンパストピックの方がだいぶ多いので、その分聞き取りが辛くなります。

 それと、3パック目の17問はダミー問題なのでヘッドホンを外して周りのスピーキングに気を配ってください。この時間に最低でもスピーキングのtask1,2(できれば全部)のトピックがなんなのかを把握し、task1,2の原稿を書き上げます。スピーキングが終了すると休憩時間ですが、離席せず周囲のスピーキングを聞き続けることを推奨します(ただし休憩時間中はメモを取れないので注意)。
 
 詳細は追ってスピーキング対策で書きます。


■ 通勤・通学でリスニング?

 少し補足すると、リスニングは、インテンシブに同じ文を繰り返し聞き、書き出し、それでも解らない部分をスクリプトで確認し、聞けなかった部分を徐々に聞けるようにして初めて勉強の体をなす、というのが当方の結論です。
 従って、通勤・通学のように、ちょっとした空き時間に、場合によっては手ぶらでやる性質のものではありません。スクリプトも持たずに漫然と聞くのはもちろん無意味ですが、音声を聞きながらスクリプトを目で追うような受動的なやり方も、あまり効果はないです(実際、当方は、そういう取組みでは一向にスコアがあがりませんでした。)。
 単語学習の投稿でも触れましたが、電車に40分くらいがっつり座れるような場合は別として、通勤・通学中の勉強としては、単語帳のCD活用を推奨します。これが歩行中や満員電車でテキスト等を使えないときでもできる数少ないの勉強法でしょう。



次の投稿(MBA関連):TOEFL勉強法・戦略(リスニング(メモ取り))
 

2014年10月13日月曜日

TOEFL勉強法・戦略⑤(リーディング(戦略))

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【MBA受験関連投稿】


Ⅰ.MBA受験全般

Ⅳ.出願関連
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 リーディングは4つの中で最初のセクションなので、ここではついでに入室前からの戦略について書きます。



■試験当日の朝
 

 この辺の当日のコンディションの整え方は、人それぞれやり方があると思うので、それほど強く推奨するという性質のものではありません。あくまで当方はこうしていた、という内容です。

 人間の脳は起床から3時間後に一番よく働くそうなので、試験当日は7時過ぎに起きるようにしていました。また、起床したらすぐにコーヒーをがぶ飲み、栄養ドリンク接種で目を覚ます。
 当方は基本、リスニングとスピーキングの合間の休憩時間は退室しないので(理由はスピーキング戦略を書くときに別途詳述)、飲料の接種は起床後なるべく早めに行い、試験直前にかならずトイレに行きました。
 また、朝一でリーディングをワンパッセージ解いてリーディングの感覚に慣れておきます。4セクションの中でもリーディングの入り方は重要でした。スコアが100くらいである程度頭打ちになってくると、リーディングでコケるだけでその後のセクションにおけるモチベーションが下がるからです(当方の場合、リーディングで28以上取れないならハイスコア更新はかなり困難な状況でした。)。



■試験会場入り

 会場入りは真ん中かそれより少し遅めがいいでしょう。9時40分くらいに会場に行って、周りに人があまりいなければ、トイレ等で時間を潰して入室を遅らせます。
 会場には、目薬、耳栓、ティッシュが持ち込めます(洗顔ペーパーはダメ)。着席して両隣に誰もいなければ、タイミングとして早すぎるので、最低でもどちらかの隣席がマイクテストを行ってから、10分くらい経過するまで目薬をさすなどしててきとーに時間を潰します。最初の画面で何もクリックしなければ勝手に進むことはありませんし、マイクテストで何もしゃべらなければ延々と時間を潰せます。36回の受験の中で一度だけ試験監督者に「早く始めて下さい」と言われたことがありますが、着席してから何分以内に始めなければいけない、という趣旨のルールはないはずなので無視しました。一度とある試験監督者と最寄り駅までの帰路で話したことがありますが、彼らは派遣社員なのでそれほど受験ルールに精通しているわけではなさそうです。
 余談ですが、初回受験時、リーディングスタート前の時間に、リーディングの時間配分をメモ用紙に記入していたところ、メモ用紙を交換させられました。「時計が進んでいない時間にメモを書いてはいけない」というルールがあるそうです。



■解法

*分類問題の有無

 リーディングを開始したら、まずはタイトルだけ読んでパッセージの一番下までスクロールし、次に進んでください。
 次の画面でちらっと画面上を見て全部で42問であることを確認してください。通常は、1パッセージ14問×3パッセージで42問です。しかし、36回の受験で一度だけ41問だったことがあります。WebTOEFLを受講したり、iBT対応 TOEFLテスト完全攻略リーディング (TOEFLテスト完全攻略シリーズ)  を一読すればわかりますが、パッセージの最後がまとめ問題の代わりに、分類問題になっていることがまれにあり(この辺の頻度は変遷しているかもしれません。WebTOEFLではまとめ問題9割・分類問題1割くらいと解説されてたと記憶してますが、少なくとも当方は、全36回×3パッセージ=108パッセージで1パッセージしか見ませんでした。)、そのパッセージの問題数は13問になります(WebTOEFLでは、12問or13問と解説されていたと思いますが、当方は12問のケースに出会ったことがありません。オフィシャルガイドを含め、ワンパッセージ12問のテキストをしばしば見かけますが、現行の本試験より明らかに問題数が少ないので、そういった問題は18分くらいで解くように意識した方がいいと思います。)。

 分類問題のパッセージでは、延々と2つのモノが比較されます。また、まとめ問題と真逆で、かなり細かい内容を問われます。これに対応するには、最後に分類問題がくることを想定して読んでおく必要があるでしょう。故に、パッセージを読み始める前に分類問題の有無を確認しておくわけです。
 余談ですが、当方が唯一直面した分類問題は、「エウロパとカリストの特徴の比較」です。当方くらいの熟練のトフラー(TOEFLを受けまくった受験生)になってくると、私大文系にもかかわらず「エウロパ」と聞いただけで、「衛星」、「氷」、「生命の可能性」といったキーワードが(過去の残念なスコアと共に)走馬灯のように頭を巡る。こうなってくると、ろくに読み聞きしなくても、「gravity」という1単語で、あー木星の引力で氷が溶ける、だから生命がいるかもしれないって言うんだろうな、となります。ここまで嵌ればあとの読み聞きはただの確認作業なので、ほぼ落としません。
 リーディング・リスニング問わず、この手の宇宙トピックはTOEFL最頻出分野の一つなので、気分転換に日本語の簡単な学術書を読んでみてもいいかもしれません。当方はそこまでやりませんでしたが、試験で出題された気になる固有名詞はウィキペディアで調べてました。


*回答の手順

 
 回答の手順としては、まず問題を読みます。選択肢が短い場合は問題に合わせて選択肢も読んでしまっていいでしょう。問題を読んだら、パッセージを上から読みつつ該当箇所を探します。該当箇所を見つけたら選択肢を読み、回答して次の画面に進みます。
 当方の場合、25点を超えてからも、一読では問題を理解できないことがありました。長い疑問詞節が入って構文が複雑になることが主要因です。問題を正しく理解できないままパッセージを読んでも結局該当箇所が見つけられないので、焦らず丁寧に問題を理解する意識は重要でした。

 問題を進めていくと、例えば第一パラグラフを最後まで読んでいないのに第二パラグラフに飛ぶことがあります。時間に余裕があれば次の問題に取り組む前に第一パラグラフを最後まで読みますが、こういうケースでは基本、第一パラグラフの残りの英文は無視します。たまに次の第二パラグラフも単語問題だけで、すぐに第三パラグラフの問題に飛ぶことがあります。その時は第二パラグラフの一文目だけ読んで全体の流れを把握しておきます。


*単語問題

 問題タイプ別の細かな解法はここでは省略しますが、単語問題は解法が極めて重要且つ特殊なので書いておきます。単語問題は、本文中の1単語(たまに複数単語のときも)と類似の意味の単語を選ばせる問題です。
 単語問題は、知っている単語が出題されてくれれば、本文での使われ方を一切見ずに機械的に同義語を選んで終了です。5秒で解けるのでこれでほかの問題に時間を回します。
 文脈を見ないと判断ができないような単語問題は出ないと思ってください。本文の単語の意味が解らなかった時だけ、やむを得ず前後の文脈から意味を推測します。たいていの場合、選択肢中の2、3単語、どれを代わりに入れても本文の意味が通ってしまうので、これは時間を要する上に正答率が下がってあまり望ましくない状況なんですが。

 本文の単語の意味について記憶があやふやなときも、最後は「本文の単語の代わりに埋めて意味が通りそうな選択肢」より「本文の単語単体の意味に近そうな選択肢」を選んでください。
 TOEFLの単語問題のこの性質を知っておくことは、正答率を上げる意味でも時間を大幅に節約する意味でも極めて重要でした。


*まとめ問題

 各パッセージ最後に登場するまとめ問題ですが、

①問題中の導入文との繋がりを考える(当初はこの導入文を読んでいませんでしたが、時間があれば読むべきです。)、
②2つ以上のパラグラフの内容に触れている選択肢はマル、
③具体例を含む選択肢はバツ、
④ある選択肢が他の選択肢の内容を包含する場合、包含する選択肢がマル、包含される選択肢がバツ(EX:a 子供の性格には、積極的に他者に関与する社交的なタイプと、他者とのコミュニケーションを避ける内向的なタイプが存在する。 b 子供の性格は社交性において差異があるが、通常この性格は大人になるにつれて是正される。←aバツ・bマル)

あたりを特に意識しました。20点代後半くらいのレベルにおいて、もっとも失点しがちな問題タイプですが、(素点ベースで)完答で2点、3選択肢中2つ正解で1点の部分点がもらえるので、仮に3パッセージ全て部分点でも、他を完全に抑えれば(30点ベースで)29点前後は狙えます。
 なお、導入文と3つの選択肢を正しく繋げて読めばパッセージの概要になるわけですが、回答において選択肢の順番を気にする必要はありません。

 それと、(これは当方はいつも時間がカツカツだったので実践してませんでしたが)時間に余裕がある方は、各パッセージの1問目を解く前に、当該パッセージのまとめ問題を読んでしまうという戦い方があります。
 画面上部にクエッションリストみたいなのを表示させるボタンがあったはずなので、実践される方はここから14問目、28問目、42問目に飛びましょう(二つ目のパッセージ終了後、29問目から42問目に飛ぶため、ネクストを連打し、勢い余ってワンパッセージまるまる無答のままリスニングセクションに突入してしまった受験仲間を知っています。そのまま残りの試験を放棄して家に帰ったそうです。)。



次の投稿(MBA関連):TOEFL勉強法・戦略(リスニング)


2014年10月12日日曜日

TOEFL勉強法・戦略④(リーディング(勉強媒体))

 
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【MBA受験関連投稿】


Ⅰ.MBA受験全般
Ⅳ.出願関連
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 まず、一応当方が使ったテキスト、予備校を全てやった順に列挙します。


1.TOEFLテストリーディング問題270 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)
 
 大半の文章が実際のTOEFLの半分くらい、そして中卒レベルの当方にも読めるくらいとても平易。なので、当方からすればとっつきやすかったのですが、おー意外と読めるぞ、と勘違いをおこし、本番で爆死。さすがに普通に大学受験を経ている受験生はここから始める必要はないのでは?



2.受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング

 受験英語を知りませんが、和書にしては本番にそれなりに近いと思います。それでも難易度としてはやや本番より簡単。問題数も文章一つに12問くらいと本番よりちょっと少ない。一応2周させました。



3.TOEFL Test iBTリーディング 実践編
 
 文章ごとに難易度が相当ばらついていた印象。訳がところどころおかしい。ちょいちょい、こんな問題本番で出ないだろ(PBTの焼き直しか?)というものも。と、いいつつ、和書に絞るとなかなかめぼしいテキストがないので、これも2周させました。



4.iBT対応 TOEFLテスト完全攻略リーディング (TOEFLテスト完全攻略シリーズ)  

 解法の解説が中心なので、問題数が少ないですが、内容はかなり本試験に寄せてある印象。WebTOEFLを使うお金もない場合は、このテキストを最初に潰すといいでしょう。



5.トフルアカデミー(予備校)

 TOEFL専門の予備校。家から近い、値段が比較的安い、アキバという立地が落ち着く (*'▽'*)、という理由で当方が最初に選んだ予備校です。基礎コース4セクションをまとめて申し込みましたが、スピーキング・ライティングは不要でした(詳細は追って書きます)。
 そもそもリーディング・リスニングというインプットセクションで予備校に通う必要があるのか、とやや疑問に思いながらも、和書の教材はだいたい潰す中で、「ワンセンテンスの全単語について辞書で意味を調べても解読できない」という現象がちょいちょい出てきたため、文法やイディオムの勉強もかねて通ってみることに。
 やることはPBT時代も含めた公式問題の演習・解説ですが(演習は宿題にした方が効率的なんじゃないかと思いました。)、理解できない文章について毎週質問攻めさせていただき、かなり元は取ったんじゃないかと。WebTOEFLほど体系立ってはいませんが、一応解法テクニックも教えてもらいます。
 余談ですが、ここの講師、内宮先生とTOEFL試験会場でばったり会ったことがあります。一部の予備校は毎週土日も午前から講義をやってて、絶対最近の本試験受けてないだろ、と思うわけですが、内宮先生は違います。あの瞬間に内宮先生に惚れ込みました(笑)



6.WebTOEFL(ネット予備校)

 使う教材はDelta。本番よりもやや平易です。オフィシャルガイドを教材にしたコースもありますが当方は取ってません。解法が非常に体系立っており、もっと早い段階で受講すれば良かったと後悔。ここでもらう解法レジュメは受講終了後もたまに読み返してました。また、Web講義の中で問題演習があるので、PC画面で英文を読む練習にもなります。
 
 一応質問もできるし、実際ここでも葛山先生を質問攻めしましたが(おそらくリーディングコースだけで30往復くらいメールしてます。すいません。)、メールオンリーなので手間がかかる。質問したい文章の該当箇所を打ってるだけで疲れてきます。



7.オフィシャルガイドオフィシャルテスト

 最後に書きましたが、実際にはほぼWebTOEFLと同時並行。どうしても、「英語が読めないから間違うのに、間違った問題の英語の解説が理解できるはずがない」と、洋書にはとっつきにくさがあり最終段階になってしまいました。しかし、既に問題を相当量こなしていたおかげで、間違った問題も回答だけ見て自分でやり直せばたいてい理解できましたし、英語の解説も思ったより解りやすく書かれていてました。
 実際に本試験で使われていた問題なので、当然問題の質は最高です(オフィシャルガイドはワンパッセージに対する問題数が最近の本試験よりやや少ないですが)。これらのテキストのリーディング問題は3周させました。



番外.英辞郎 on the web Pro

 無料版でも十分使えますが、月額300円のPro版では、例文や単語の音声が提供されており、広告も出ないので軽くなります。
 イディオムの検索も容易なので、通常の電子辞書よりもかなり使えました。

 

 当方より基礎英語力がしょぼい受験生はなかなかいないと思うので、単語を固めたうえで上記を全部やれば、平均27.4点、3割くらいの確率で29・30点も出る道理ですが(詳細は過去の投稿TOEFLのスコアについて参照)、もう少し効率的な戦い方があったと思います。

 推奨する勉強媒体、プロセスとしては、まずWebTOEFL(ネット予備校)。ネットなので予備校にしては安いし、通学がないので手軽。なにより、体系立った解法をまず定着させることできるのも重要でしょう。教材が洋書ですが、一応、よく質問を受ける問題に対しては葛山先生の解説がWeb上に載ってます。
 WebTOEFLの教材deltaには充分対応できた、ということであれば、そのままオフィシャルガイドオフィシャルテストで仕上げ。当方のようにいきなり洋書は無理、そんなレベルに至っていない、日本語訳がないと嫌だ、ということであれば、テキストなら受験英語からのTOEFL Test iBTリーディング、あるいはトフルアカデミー(予備校)も演習のツールとしてお勧めできます。ただし、(トフルアカデミーは他の予備校に比べると割安ですが)通学型の予備校はとてもお金がかかります。

 また、当方は結局手を出すことが無かったので評価できないのですが、オフィシャル問題の次のステップとして、韓国語テキストという選択肢もあるかもしれません。
 先般の投稿でも触れましたが、TOEFLは問題を使いまわしています。そして、韓国語のテキストの中には、本試験問題を忠実に再現しているものがあるので、これを潰しておくと、本番でほとんど同じ問題に遭遇するようなこともあるようです。
 当方の勉強仲間の中には、この韓国語テキストを潰して、スコアを上げている者もおりました。下記のブログを参照にしてみてください(例によって勝手にリンクを貼り付け)。
http://andymina.blog136.fc2.com/blog-category-13.html

 それと、これはスピーキング以外の全セクションについて言えますが、今はとても目標スコアなんか取れる段階にないと思う、という受験者は、

TOEFL iBT® Complete Practice Test

で力試ししてお金を節約してください(1回3,500円くらいで受けられます)。自分のパソコンの画面で本試験と同じように、ETSの公式の問題を受け、即採点されます。これでスピーキング以外は実力を測れますので。ただし、間違った問題の確認、復習みたいなことはほとんどできなかったと記憶してます。


 少し補足しますと、AGOSJAPANが海外留学予備校としては最も有名ですが、当方は無料模試等でお世話になりつつ、結局(リーディングに限らず)全く通いませんでした。やや値段が高い、渋谷のごみごみした街が苦手、家からあまり近くない、というのが理由です。 AGOSの評価は他の方に委ねます。



 次回は試験本番でのリーディングの戦略を書きます。




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