2015年3月10日火曜日

出願⑥(面接とその後)

=================
【MBA受験関連投稿】


Ⅰ.MBA受験全般
Ⅱ.TOEFL関連
 TOEFL戦略(セクション横断)

Ⅳ.出願関連
=================


 MBA受験関連の投稿ではこれが最後になると思います。


〇 面接の形式

 まずは面接について。いわゆる「インタビュー」ですね。当方はMBA受験者特有の中途半端な横文字使用が嫌いだったので、ここでは「面接」と呼びます。「アプリカント」とか「アプライ」とか「スコアメイク」とか「インビテーション」とか「why MBA」とか、もう聞くとなんだかムズムズします。

 当方の経験上、GMATのスコア等が学校の設定してる一定の基準を満たしていると、エッセイと無関係にセカンドラウンド以降は出願締め切りの数日後にもう面接の招待がきます(ファーストラウンドで出願した場合招待のタイミングはだいぶ遅いようです。)。

 面接の相手は、在校生、学校の担当者、卒業生の3パターンがあり、そのやり方は対面とskypeに分かれます。たいていはskypeか現地に乗り込んで対面かですが、日本で日本人の卒業生とやれる場合もあります。
 英語によるコミュニケーションに自信のない受験者には、日本人卒業生とやることを強く推奨します。日本人の英語は日本人にとってはとても聞きやすいですし、同じ日本人なので評価も甘めです。学校の担当者の場合も、多少こちらに配慮してゆっくり目に話してくれます。
 逆に在校生相手だと、喋るスピードも評価も容赦無し(涙)在校生の質問のいくつかはホント何言ってるか解りませんでした。かと言って聞き返しまくってると当然マイナス、更に、聞き返しても何言ってるか解らない絶望的な事態もありました。TOEFLのリスニングがいかに緩いかを実感します。


〇 面接対策

 面接の対策ですが、当方の場合、1月15日がGMATの最終回だったので、対策はそのあとから始めました。以前の投稿で書きましたが、10月に出願した学校の面接は、

1月頭に一旦予約を入れ、前日に入院したことにして後ろにすっ飛ばしました…(=。=;)

 結局合格がもらえましたし面接の予約取りはだいぶ事務的にやってるので、これ自体そんなにマイナス評価にはならなかったと思ってますが。

 対策に使ったのは、カウンセラーに教えてもらったThom Peaceです。ほかを全く検討しなかったので、良かったのか悪かったのかもよく解りません。とりあえず1時間1万円ってめっさ高いなと。やったことは、絶対聞かれる質問リスト(レジュメ説明、志望動機、強み・弱み、達成経験、失敗経験等々)をもらい、想定問答を自分で作成、これを添削してもらい、あとはひたすら模擬面接です(6~7回やりました。)。

 最初の学校の面接では想定問答の暗記が間に合わなかったので、

パワーポイントに全部書いて、skype面接中は質問に合わせて画面をスクロール、それっぽく読み上げるという惨状

でした。眼球の動きでバレバレなので読み上げ方式は絶対お勧めしません(当方の学校でskype面接をやってる在校生に話を聞くと、これやっちゃってる受験者を意外と見かけるそうです。)。
 ただし、コミュニケーションに不安がある場合、アドリブは不可能なので一通りの回答の丸暗記はマストです。
 また、経験上、面接は「別にもう他も受かってるしどうでもいいや」とリラックスしてる状態と「ここ落ちたらどうしようガクガク(((;゚Д゚)))ブルブル」なってる状態とでは、前者の方が圧倒的にパフォーマンスが良いです。やれることをやったら、あまり気負いすぎず、吹っ切れた状態で臨みましょう。


〇 面接終了後


 面接まで終わったらあとは結果を待つのみ、ではありません。繰り上がり待ちになることが多分にあります。そのときに備え、追加エッセイ、スコアのアップデート等を準備しましょう。このへんが有効なところは日本の受験とは大きく異なります。
 当方はこれらもやり尽し、更に、当方の志望校の合格を蹴る受験仲間に(全然違う会社の人間なのに)「俺の代わりにコイツを繰り上げてくれ」と当方を推薦してもらったり、知り合いの在校生にプッシュしてもらったりしました。今の学校に繰り上がり合格できたのはあのときに動いてくれた仲間のお陰だと心底思っております。思い出したらありがたすぎて涙が…(ノ。T)



 冒頭に書いた通り、たぶん受験関連の投稿はこれで最後になると思いますが、何か思い出したら適宜追記します。ご質問あればコメント欄に書くかメール下さい。
 



前の投稿(MBA関連):出願(エッセイ・推薦状)

2015年3月9日月曜日

出願⑤(エッセイ・推薦状)

=================
【MBA受験関連投稿】


Ⅰ.MBA受験全般
Ⅳ.出願関連
=================


 前に書いた通り、MBAの出願に必要な書類は基本的に下記。

 
・レジュメ(日本でいう履歴書にあたるものだが履歴書ではない)
・エッセイ(志望動機、自己PR等)
・推薦状2通(UCLAのように1通の学校もあれば、スタンフォードのように3通の学校も。)
TOEFLないしIELTSのスコア
GMATのスコア(GREで代替できる学校も。)
・学部の卒業証明・成績
 
  やはりエッセイは結構時間がかかります。社費派遣を志願するときに志望動機はザクッと書いていたこともあり、このテーマならそれほど時間はかからなかったのですが、困難克服経験やクラスにどう貢献できるか、みたいなテーマは12月に入ってから考え始めました。一応当方のエッセイの生産プロセスを書いておくと、下記の通りです。
 
1.在校生からヒアリングするなどしてある程度情報を集めたら、2時間くらいで日本語でサクッと書いてみる
2.カウンセラーに見てもらう(筆が止まったらすぐカウンセラーに相談しました。おかげでだいぶスムーズに形にはできたと思います。)
3.GENGO(翻訳業者)にこれをぶん投げる
4.GENGOから上がってきたドラフトをそのままEssay Edge(推敲業者)にぶん投げる
5.Essay Edgeから上がってきたドラフトを自分で直す
 
 秋に出願した1校とサードラウンドで出願した1校を除き、基本的に年末休みにまとめて取りかかったんですが、GMAT勉強の片手間だったので、エッセイに費やす時間は最小限でした(もうあの時期のことは思い出したくありません。あんな心身の休まらない年末休みは初めてです。)。
 
 
 従ってあまり書けることもないのですが、とりあえずこの生産プロセスはお勧めしません。Essay Edgeからあがってきた段階で、もうところどころ原形を留めておらず、意味が変わってるので、また自分で直してEssay Edgeに送り返したりしてたのですが、だんだん時間がなくなってそれもやらなくなり、最後は自分で直したらもうそのまま出すようになりました。初めから、GENGOは使わず自分で書くか、せめて4の前にしっかり自分で添削するべきでした。英訳にしろ推敲にしろ自分の仕事を解ってくれてる人がやらないと、内容があらぬ方向にいくことがしばしばあります。
 
 なお、当方の場合、推薦状2枚のうち、1枚は当時の直属の上司に名前だけもらって自分で書いていました(もう1枚は前の上司に書いてもらっていました。)。推薦状も相当な時間を取られますが、自分で書けばエッセイの内容を補強しやすいので、ここは一長一短だと思います。なお、自分で推薦状を書いて提出する場合は、提出の際、出願するパソコンとは別のパソコンを使うよう注意して下さい(IPアドレスを見て、出願者本人が自分で推薦状を出していないかチェックしているそうです。)。また、推薦状は自分をよく知っている人でないと書きようのないテーマばかりなので、偉い人にお願いすれば良いというものではないと思います。
 
 何校も出してると、既に出願済の他校と全く一緒のエッセイテーマに出会うこともあります。そういうテーマでは当然過去に作ったエッセイをコピペするわけですが、そのうち1つのエッセイを、
 
学校名すら変え忘れたまま出しました(涙)
 
 そんな無礼なことをしても、速攻面接のお呼びがかかったので、やはり面接に呼ぶ呼ばないの段階ではエッセイを読んでないんでしょう(笑) 面接もボロボロで最終的に落とされましたが。また、これは幸い当方はやりませんでしたが、自分で2枚の推薦状を書いていたところ、2枚全く同じものを提出してしまった、というのを聞きました(その人はその学校にしっかり受かったようです(笑))
 いずれにせよ、そういう凡ミスをくれぐれも犯さないようご注意ください。
 
 それと、MBA受験スケジュールと反省を見ていただくと解るとおもいますが、学校によっては追加エッセイがけっこー有効です(全く受け付けていない学校もありますが。)。セカンドラウンドの出願や面接が終わると時間に余裕ができるので、追加エッセイをバシバシ準備してった方がいいと思います。


前の投稿(MBA関連):出願(レジュメ)
次の投稿(MBA関連):出願(面接とその後)